防犯設備士検定の概要

資格取得者25,000人以上!防犯設備士とは?

防犯設備士

意外と知られていない防犯設備士について

防犯設備士とは?
防犯設備士とは公益社団法人日本防犯設備協会が認定する資格取得者の事をいいます。
防犯設備士には防犯機器に対する正しい知識と運用方法などを兼ね備えた防犯に関連するスペシャリストです。
そのため、一度学んだ防犯に対する知識はもちろんのこと、常に新しい犯罪に対する知識と対策方法を知っておく必要があります。

資格取得のための条件

資格取得に関しては日本防犯設備協会が実施する防犯設備士養成講習を受講し修了することで初めて試験の受験資格が与えられます。その試験に合格することで初めて防犯設備士の資格を取得することができます。
また、受験資格にも制限があり、「禁錮以上の刑に処せられ、その執行を受けることがなくなってから、3年を経過しない者」「成年被後見人もしくは、被保佐人又は破産者で復権を得ない者。」「指定暴力団に指定された暴力団の構成員。」「精神病者又はアルコール、麻薬、大麻、あへんもしくは覚せい剤等の中毒者」これらに該当するものに関しては受験ができなくなっています。

防犯設備士に求められるもの

防犯設備士には防犯に関する知識はもちろんのこと、それらに関連する事柄に関する知識も必要となってきます。その中でも特に防犯設備士が関連するものとして侵入窃盗が例に挙げられます。犯罪を未然に防ぐために防犯設備を設置し、それぞれの設置場所や環境に見合った機器提案や対策等を理論的に考え、設計を行い、犯罪を防止することが防犯設備士の主な活動となっています。
そのため、警察白書や犯罪白書などから最新の犯罪の手口や犯罪状況を知ることが大切になってきます。

また、防犯設備士は防犯対策の提案・提供を行なうのはもちろんのこと、地域住民の方や顧客の防犯に対する悩みや相談に対応できることが必要とされてきています。そのため一般的な窃盗被害のように、公共施設や住宅などに関する犯罪の手口を知っているだけではなく、それ以外の分野に関しても豊富な知識を兼ね備える必要があります。また、防犯設備士の基本事項として法律や基準をしっかり守ること、高い倫理性と、守秘義務を持って職務に当たることが基本となっています。

日本で300人弱の上位資格、総合防犯設備士

防犯設備士には上位資格として総合防犯設備士があります。
総合防犯設備とは防犯設備士の育成教育などを行なう事ができる資格となります。また、総合防犯設備士の資格取得には条件があり、まずは地区理事長による推薦が必要となります。試験は一次試験と二次試験があり、一次試験の条件としては、筆記による防犯設備士資格取得から3年以上、講習による防犯設備士資格取得から6年以上かつ実務実績の審査合格が条件となっています。
二次試験は面接による試験となり、一次試験の合格が二次試験の受験対象となります。

このように防犯設備士には防犯に限らず様々な知識が必要であり、警察関係者や地域住民の方とも密接に関わっていく事が期待される資格となります。
そのため、防犯設備士の資格を持つということは、防犯業界における信頼にもつながります。